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名古屋大学(Nagoya University) https://www.nagoya-u.ac.jp/
1871年に創立された名古屋県仮病院・仮医学校をルーツに、1939年に設置された名古屋帝国大学を母体とする国立大学。9学部13研究科を擁し、世界屈指の知の創成と将来を担う「勇気ある知識人」を育成。社会に貢献できる拠点大学として活動を進める。

安全・安心な暮らしが学習活動の基盤になる

名古屋の活性化にも貢献アジアに立脚して世界へ

株式会社学生情報センター専務 槌野 吉郎(以下、槌野)「学生が集う街」の形成と「学生の環境意識の向上」の両立を目指したプロジェクト「めざせ!学生が元気な街We Love NAGOYA 2007」は我々、株式会社学生情報センターと名古屋市が後援。事務局としてお手伝いさせていただきました。名古屋大学の学生さんも中心となり、活躍されていました。

名古屋大学理事・副総長 杉山 寛行 氏(以下、杉山)全国の学生たちに入試広報をするとき、名古屋とはどんな街か、こんなに魅力があるよ、と切り出します。名古屋大学だけでなく、名古屋という街がいろんな意味で活性することに、学生が大学のフィールドを越えて貢献できるのは意義があります。大学は研究の場であると同時に教育の場であり、徐々に学生と社会との交流が広がってきています。研究と教育は分ける事ができません。学生たちをどう育てていくか、彼らが自立的にどう成長していくか、それを支えるのが大学の重要な教育の柱だと考えています。学生が自主的に企画・活動し先生方が過程や成果を検証していく、このようなプロジェクトで学生が困難を乗り越えていくことは貴重な体験になりますね。全体を理解した上で達成の喜びを積み重ね、同時に基盤的な知識を享受することは、とても大切なことだと思います。

槌野 昨年、読売新聞と共催で、経済産業省の提唱する「社会人基礎力」というシンポジウムを東京で開催しました。行動する力、チームで働く力、考え抜く力を基盤にして、学生、若年層の力をつけていこうというものです。考えぬく力は大学で。さらにほかの力を加味することで、学問の幅も行動の幅も広がってくるのだと思いました。

杉山 名古屋大学では「勇気ある知識人」という言い方をしています。機会をつかむ。困難に挑む。自律性と自発性を育むこと。まさにこのような力を持つ人たちと位置づけています。

槌野 これからの名古屋大学が目指される事はどういうことでしょう。

杉山 研究面ではアジアに立脚した国際的な教育研究です。アジアに立脚して世界に羽ばたく名古屋大学を目指しています。

槌野 アジアはもとより世界各地から学生さんが集まってこられます。

杉山 留学生の住居については留学生会館を用意しています。将来的な広がりを考えると十分でない面もあり、宿舎の整備について検討しているところです。2007年から5カ年計画で中国政府が留学生派遣プロジェクトをスタートさせ、本学でも積極的に受け入れに協力、短期的な留学交換プロジェクトも進めています。名古屋大学は留学生の数が全国的にみても非常に多く、留学生の宿舎問題および日常生活でのケアは重要な課題としてとらえています。

増加する留学生を支援 心身含む総合的ケアも

槌野 我々、学生情報センターの京都本社でも中国人留学生を社員に登用。来年は東京支社でも採用予定です。留学生の方の住居はもとより生活面でのサポートなども視野に入れています。言葉の問題もあり、引きこもりのようになる人もいるようですね。学生情報センターでは、総合的に心身のケアも含めてサポートしていきたいと考えています。

杉山 文化の違いから地域住民の方と摩擦が生じることもあります。単に集団的宿舎というだけでなく、日本人の住環境で生活していくということも広い意味で留学生活のプラスになると思われます。様々な条件下でマイナス面をどうやって減らしていくか。日本人学生も含めて地域の方との日常的交流が展開されるといいですね。

槌野 名古屋大学へは中部圏を中心に全国から多くの学生さんが来られます。下宿率はどのくらいになりますか。

杉山 下宿率は実は多くありません。愛知、岐阜、三重の出身者の割合が非常に高いのです。自宅外通学者は55%で、関東・関西の大きな私学にくらべると相対的に自宅から通う学生が多いですね。滋賀県から新幹線で通う女子学生もいます。学生をみていると地域により気質の違いを感じます。様々な気質の違う人たちが集まることで刺激が生まれて大学も活性化しますので、中部圏以外の学生数が今後もっと増えればと考えています。

サポートのコンセプトは安全・安心・愛情

槌野 学生情報センターでは東北から九州まで、全国規模で学生さんの下宿のお手伝いをさせていただいています。そのコンセプトは安全・安心・愛情です。学校側として学生さんの住居で気にされるところはありますか。

杉山 今おっしゃったとおり、安全・安心ですね。日本の社会も危険な部分がないわけではなく、まずは安全な暮らしができること。安心して生活できること。それが学習活動の基盤になると考えます。

槌野 2007年の4月から「モバイルナジック24」というサービスを始めました。親御さんとの安全・安心をつなげるシステムです。

杉山 名古屋大学も安否確認には非常に関心を持っています。発信システムも整備を進めています。携帯についてもオープンキャンパス当日に台風接近の情報を流し、台風が去ったら予定通り開催する旨の情報を通知したことも。携帯という新しい媒体について、今後どう使っていくか、模索しているところです。

槌野 我々も安否確認メールからスタートし、今後も携帯という媒体を通じて、入居者の方への支援、サービスを充実させていきたいと考えています。

杉山 大学側でも学生は今、大学に何を期待するのか。どのような学生生活を送りたいのか。学生側の視点に立って、情報を吸収していく必要があると考えます。大学の中心的構成員であることは位置づけられても、なかなか古い体質のところでは展開が遅くなってしまう。このような支援やサービスができるという発想から見直していくのは貴重な事ですね。そのなかでもセキュリティというのは、重要な問題です。それがすべて基盤にあっての話だと思います。

株式会社学生情報センター
ナジック学生情報センターグループは、学生マンションや学校直営寮の管理・運営、アルバイト・インターンシップのサポート、そして学生イベントの支援を積極的に展開し、次代を担う学生を応援する「教育環境創造企業」の実現を目指します。

※ナジック学生マンション(749.jp)
本記事は(株)学生情報センターが2008年3月発行の「学生下宿事情2008」より抜粋したものです。
※取材時期・内容は2007年度現在となります。