学生の下宿事情は「学生下宿事情」

学生マンションのナジック
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京都大学(Kyoto University) https://www.kyoto-u.ac.jp/
明治2年の創立から大正・昭和を経て平成の現在に至るまで、4代にわたって学問の歴史を積み重ねてきた日本が誇る名門大学。文科系、理科系の双方の分野より、数々の有能な人材を輩出してきた。「自由の学風」を重んじ、京都府内の吉田・宇治・桂を拠点に、人類の発展をも視野に入れた教育と研究に取り組んでいる。

キャンパス周辺に住み自転車で通学する学生が多数

はじめに、自宅通学生と下宿生の割合を教えてください。

2007年5月現在で、学部生と大学院生を合わせた正規生は約22,000人、聴講生など非正規生を合わせると約23,000人になります。本学には日本全国はもとより世界各国から多くの学生がやって来ますが、やはり近畿地方出身の学生がもっとも多く半数を占めます。そのうちの約3割が京都と大阪の出身者です。全学生のうち自宅通学者の割合は約3割で、残る7割もの学生が下宿生活をしています。

ここ吉田キャンパスの学生ですと、北部構内の北側に広がる北白川や一乗寺、また北は今出川通りから南は丸太町通りまでを挟んだキャンパス周辺などに下宿先を構える学生が多いですね。下宿生のうち約3割の学生がキャンパスより1キロ圏内に住んでおり、その多くが自転車で通学しています。これについては桂キャンパスも同じことが言えます。

貸間や寮とそれ以外の物件で二極化

住居に関して、学生のニーズに変化はありますか。

お部屋にお風呂とトイレと台所が付いた、いわゆるワンルームマンションの需要が増えています。その一方で、経済的な理由により、多少古くてもいいから安い物件を希望する学生も多いです。当学生センターでご案内するのは、古くから家主さんがお持ちの貸間が中心となります。

私どもでご紹介している家主さんは、旧帝国大学の頃から北白川周辺に貸間をお持ちの方が多いです。貸間というと、お風呂・トイレ・台所が共同で、数十部屋ある中から一部屋を割り当てられるタイプのものや、一軒家の一部屋を間借りするものなどがあります。広さは4.5から8畳で、家賃は月16,200から25,900円。京都市民の理解のもと、京滋地区にある大学間で学生下宿協定料金を設けているので、経済的に負担の少ない貸間をご紹介できるのです。

寮については、吉田寮、熊野寮、室町寮という三つの男女混合寮と女子寮を合わせて、全部で4つの寮があります。寄宿料は月400から700円で、本学大学院生専用の室町寮と19室ある女子寮のうち3室を除いて、すべて二人部屋か四人部屋になります。

寮の人気とは、第一に安さでしょう。数十名の学生が共同で生活するわけですから、生活する上での決まり事はありますが、門限はないので時間に縛られるということはありません。門や建物の入口にオートロック式の鍵を取り付けた寮もあり、とくに女子寮のセキュリティはしっかりしています。近頃の下宿事情は、このような貸間や寮を希望される方と、一般のマンションやアパートを希望される方と二極分化の傾向にあります。

学生の街ならではの”合格前予約“は当たり前

一般マンションやアパートの傾向についてはいかがですか。

一般マンションやアパートのご紹介は、私たち学生センターとはまた別で、京都大学生活協同組合が行っています。下宿生のうち、これらの物件に住む学生の割合は8割にもなり、貸間や寮に住む学生を圧倒しています。そのうち一人部屋の利用者は9割にもなり、部屋の広さは平均で6から9畳です。

学生センターでは下宿を希望する学生にどのようなサービスを行っていますか。

私どもでは主に貸間を随時ご紹介しております。また、入学試験のときに京都大学生活協同組合が物件紹介のテントを設けて、マンション・アパート等をご案内しています。

大学の街といわれる京都には市内だけでも何十という大学があり、合格が決まる前に物件の予約をしておかないと、決まった後では希望する物件に入れないというケースが多いのです。事前に物件をおさえておく分にもキャンセルする場合もお金はかかりません。8月にオープンキャンパスを実施したときは、寮について親御さんからのお問い合わせが多かったですね。食事は付いているのか、管理はどうなっているのか、セキュリティは大丈夫かなどのご質問が寄せられました。なお、寮の募集については、入学試験当日に寮の自治会員や寮生が主体となって、寮案内のチラシをお配りしています。

寮の建て替えや業務のアウトソーシングも検討

貸間や寮において今後の課題があれば教えてください。

女子学生が増えたこともあって、定員35名の女子寮は年々応募が増えてきています。これまでのところ寮生は本学学部生に限られ、大学院生が入居できないことが以前からの懸案事項でもありました。

まだ計画の段階ですが、今の女子寮を建て替え、両者を受け入れる100名規模の寮を整備しようと考えています。

一方の男子寮は、建物の老朽化が問題としてあがっています。とくに大正2年建造の吉田寮は、その建て替えをめぐって、10年ほど前から寮の自治会と大学との間で議論が続いています。

吉田寮に住む学生さんから度々補修の依頼があるので、いずれにしても何らかの対策を講じなければならないでしょうね。

最後に、ナジックに期待することがあれば教えてください。

本学生の300名ほどがナジックさんの学生マンションを利用しているそうですね。ナジックさんでは、家主さん物件のご紹介や寮の運営・管理も行っておられると聞いてます。将来的には民間ならではの豊富な知識とノウハウのお力を借りることを視野に入れつつ、引き続き貸間や寮のご案内を続けていきたいと考えております。

株式会社学生情報センター
ナジック学生情報センターグループは、学生マンションや学校直営寮の管理・運営、アルバイト・インターンシップのサポート、そして学生イベントの支援を積極的に展開し、次代を担う学生を応援する「教育環境創造企業」の実現を目指します。

※ナジック学生マンション(749.jp)
本記事は(株)学生情報センターが2008年3月発行の「学生下宿事情2008」より抜粋したものです。
※取材時期・内容は2007年度現在となります。