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早稲田大学(Waseda University) https://www.waseda.jp/
1882年(明治15年)、大隈重信により東京専門学校として開校。現在は15学部、22研究科を擁する。創始125年を迎えた2007年には、「早稲田大学第二世紀」を宣言。世界でもトップクラスの大学をめざし、グローバルカレッジとしての教育を展開し、「地球市民」の育成に尽力する。

需要の多い学生寮 豊富に揃う学生下宿

依然増えているという御校の留学生数について教えてください。

学生部 学生生活課 荻野 麗子 氏(以下、荻野)早稲田大学は、早稲田・戸山・西早稲田キャンパスが集まる一帯をメインキャンパスに、学部生と大学院生を合わせて約57,000名の学生が在籍しています。今のところ男子学生は女子学生の2倍を数えますが、年々、女子学生が増えてきています。

出身地でいうと、やはり関東近辺が最も多いのですが、日本全国といわず、本学には世界中から学生が集まってきます。下宿率の統計はとっておりませんが、数ある学生寮は常時満室の状態で、ニーズに応じきれていない現状を思うと、下宿生は相当いると思われます。

日本の大学の中でも最多の留学生を抱える本学には、現在約3,100名の留学生がいますが、8,000名にまで増員する計画でおります。

日本人学生以上に留学生が賃貸の契約に苦労することを思うと、今後はさらに学生寮のニーズが高まってきますし、私たち学生生活課でも受け入れ体制を整えていきたいと考えています。

どのような学生寮があるのでしょうか?

荻野 現在、早稲田大学運営寮(田無学生寮・東伏見学生寮・市嶋記念千駄木学生寮)、和敬塾乾寮、早稲田大学国際学生寮が学生のための寮となっています。

今現在で、およそ1,000名の学生が利用しており、どの寮も人気がありますが、特に本学が運営する3つの学生寮は、大学の直営ということから安心感があるようで、志願者は多いですね。ただし、これらには食事が付いておらず、その点がほかの2つのタイプの寮と異なります。

いずれも入居率は例年ほぼ100%で、毎年定員数を超える希望者があります。先ほど申し上げた留学生数の増員も考慮して、2013年をめどに東京・中野に開設される新キャンパス内に、日本人と留学生が共生する定員900名規模の学生寮を建設する予定です。

学生寮以外の利用状況についてはいかがですか?

株式会社早稲田大学事業部 佐志田 智一 氏(以下、佐志田)私ども早稲田大学事業部ほか計3社が主な窓口となって、一般マンションやアパートのご紹介を行っています。私どもで扱っているのは、ひと昔前まで学生生活課でご紹介していた家主さんの物件と学生専用マンション、ならびに一部学生寮です。学生マンションは当方でもご紹介しており、ここ数年はますます人気が高まっていますね。というのも学生以上に親御さん、それも女子学生の親御さんが特にセキュリティー面を心配され、まずは学生寮を、それがかなわなければ学生マンションを希望される方がとても多いのです。学生寮だと寮母さんが常駐しており、学生マンションだと防犯カメラやオートロック、24時間応対サービスなど様々な付加価値がついているので、学校に近い物件からどんどん決まっていきます。 下宿のエリアはキャンパス周辺のほか、高田馬場駅を起点にした西武新宿線、東京メトロ東西線、JR山手線沿線などに分散していますが、中でも西武新宿線沿線には賃貸料が安い割に質のよい物件がそろい、定期代が安いこともあって人気があります。家賃の相場は例年6万円前後で推移していますが、2、3万円台の昔ながらの貸間をお探しの方もいれば、10万円くらいの物件にお住まいの方もいてさまざまです。キャンパス周辺ですと7、8万円台、それも築年数が古く、広さも18平方メートルほど、ユニットバス式でその値段なので決して安くはありません。

異文化・地域交流に取り組む 共生型の学生寮に力を入れる

学生の下宿に対する今後の取り組みについてお聞かせください。

佐志田 私ども早稲田大学事業部では、よりよい物件をご提供できるように努めるのと同時に、年々増加する留学生に対し、信頼のおける家主さんたちに一層のご協力を仰ぎ、留学生たちを受け入れてもらうように働きかけを行っていきます。

優良な物件を紹介してくださる業者さまとは、今後も協力体制をとっていきたいと考えております。

荻野 中野キャンパス内に設けられる新たな学生寮では、2008年に開寮した田無学生寮に続き、私どもが力を入れて取り組む全人教育プログラムを実施したいと考えております。

このプログラムは、人間的な成長とグローバルリーダーとしての素養の育成などを目的としたもので、異文化交流をテーマに寮ゼミや英会話を実施したり、キャリア教育としてキャリアガイダンスや大手企業協賛のイベントを企画したり、スタディーツアーやスポーツ等交流イベントなど課外活動を行ったりと、寮生の義務参加の下でさまざまなプログラムを実施しています。

「地域社会への貢献と多文化共存」をコンセプトにした中野キャンパスにおいて、日本人学生と留学生が共存する学生寮から異文化交流や地域交流が生まれることを期待して、私どもは全力で取り組んで参ります。

株式会社学生情報センター
ナジック学生情報センターグループは、学生マンションや学校直営寮の管理・運営、アルバイト・インターンシップのサポート、そして学生イベントの支援を積極的に展開し、次代を担う学生を応援する「教育環境創造企業」の実現を目指します。

※ナジック学生マンション(749.jp)
本記事は(株)学生情報センターが2009年3月に発行予定の「学生下宿事情2009」より抜粋したものです。
※取材時期・内容は2008年度現在となります。