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東京工業大学(Tokyo Institute of Technology) https://www.titech.ac.jp/
前身は1881年設立の東京職工学校、蔵前の東京高等工業学校。1929年に大学となり、127年の歴史をもつ、日本最大の国立大学法人の理工系大学。密度の濃い専門教育で知られ、ノーベル賞受賞者の白川英樹博士をはじめ、優れた人材を送り出している。

二極化が進む下宿の動向 学生寮の希望者は増加の傾向

御校には寮がいくつかあるそうですね。

本学は明治14年に東京職工学校として設立され、昭和4年に東京工業大学として認可されました。

学部生が学ぶキャンパスは、大岡山と、すずかけ台にあります。大岡山では全学部の一、二年生が学んでいます。三、四年生は学部により、大岡山とすずかけ台に分かれます。学部生は約5000人おり、その中で下宿をしているのは4から5割でしょうか。

本学には寮がいくつかありますので、地方出身の学生には、まずはそこをすすめます。寮に入れなかった学生は、生協を通じて下宿の斡旋を受けることになります。

寮は大岡山キャンパスから徒歩15分ほどの所に一般学生・留学生(女子)向けの「洗足池国際交流ハウス」、同じ目黒区内に新規渡日の留学生向けの「駒場国際交流会館」があります。すずかけ台キャンパスに近い横浜市青葉区・緑区には一般学生(男子)向けの「松風学舎」、一般学生・留学生(男子)向けの「Tokyo Tech Aobadai House」、昨年オープンした一般学生・留学生(男女)向け「Tokyo Tech Nagatsuta House」、留学生向けの「松風留学生会館」、「梅ヶ丘留学生会館」、「東京国際交流館」などがあります。本学には学部と大学院を合わせて留学生が1100人ほど在学しており、物件を探すにあたっては、日本人学生より苦労する面がありますから、どうしても留学生向けの寮が中心になります。

日本人学生向けの寮には、2年間住むことができます。昨今の社会情勢からか、経済的に困窮している学生は多く、入寮希望者は増えています。入寮希望者が多い場合には、経済状況などを考慮して入寮者を選んでいます。

学生の物件選びには、どのような傾向がありますか?

大岡山キャンパスの徒歩圏内に住む学生もいますが、割高な物件が多いため、田園都市線沿線などに住む学生が多いですね。多摩川を横浜側へ渡ると賃料が下がるので、その辺りで探す学生も多いようです。ただ、研究や実験が忙しくなれば、帰りは遅くなりますから、あまりにキャンパスから離れたところや、最寄り駅から遠い場所には住みにくいという状況があるようです。学生は85から90%が男子。女子が1割強ですが、微増傾向にあります。物件の好みは両極端ですね。「安ければよい」という学生と、ある程度お金を出しても、造りが頑丈でセキュリティーもしっかりした物件に住みたいという学生に分かれます。女子学生の場合は、安全面を重視する傾向が強く、2階以上を希望することが多いですね。ただ、安さを優先して選ぶ学生も、風呂とトイレが付いていることは最低条件になっているようです。

もちろん、ナジックさんにも色々と学生向けの物件をご紹介いただいています。実は、お世話になっているのは物件の仲介だけではなく、2007年9月に「Tokyo Tech Nagatsuta House」を設置する際にも色々なプランをご提案いただきました。「Tokyo Tech Nagatsuta House」は、個室4つにつき、台所や風呂、トイレの共同部分が付くという「ユニット形式」です。学生は4人でひとつの共用部分をシェアするものの、居住部分は個室になるというわけです。コストも安くプライバシーもほどよく守られ、学生の寮費も安価に抑えられるという方式です。

残念ながら、ナジックさんにお願いするということにはなりませんでしたが、ナジックさんが開催された勉強会で「最近多い形式で、こういう方法があります。」とご紹介いただきました。今はそういったアイデア面だけですが、将来的には、寮の運営面でも、ナジックさんのノウハウを活かしてご協力いただければありがたいと考えております。

学生が安心して暮らし 勉学に励める環境を作りたい

地域交流・貢献で特に行っていることはありますか?

現在、大岡山駅前に「東工大蔵前会館(TOKYO TECH FRONT)」を建設中です。ここに地域の方々とも交流できるようなスペースを用意し、詳細は未定ですが、講演会などの催し物も行う予定です。

また、大岡山キャンパスの敷地は南北縦長なため、大岡山キャンパスを挟んだ東西方向への通り抜けがしやすいように、地域住民の方のために昔から正門とは別に通用口を設けています。マラソンする方、小さいお子さま連れの方などもいらして、地域の方々に親しまれています。

御校の今後の方針などについてお教えください。

現在は図書館の新設計画など、学内のインフラ整備に力を入れていますが、将来的には寮の整備にもさらに力を入れたいと考えています。政府の「留学生30万人受け入れ計画」もあり、留学生は今後も増えるでしょうし、日本人学生向けの寮も不足していますから。現在入寮できるのは新入学生のみですが、寮の収容人数が増えれば、在学中に経済状況が変わった学生にも対応できます。学生が安心して暮らせる環境は、私どもとしても大切にしたいですね。

ほかにも、学生が勉学に集中できる環境づくりのために工夫しているのは、学生支援課で紹介するアルバイトを家庭教師に限っていることがあげられます。それは、やはりできるだけ学習に打ち込んでほしいという思いからです。また、専門が決まらない一、二年生のうちは、より幅広い学習をしてほしいので、なるべくアルバイトを行わないよう指導もしています。

2011年に、本学は130周年を迎えます。ますます変動が激しくなる社会の中で、いわゆる「ものづくり」ももちろん大切ですが、本学で学んだ学生には、広い視点をもって、幅広い分野・世界で活躍してほしいと願っています。

株式会社学生情報センター
ナジック学生情報センターグループは、学生マンションや学校直営寮の管理・運営、アルバイト・インターンシップのサポート、そして学生イベントの支援を積極的に展開し、次代を担う学生を応援する「教育環境創造企業」の実現を目指します。

※ナジック学生マンション(749.jp)
本記事は(株)学生情報センターが2009年3月に発行予定の「学生下宿事情2009」より抜粋したものです。
※取材時期・内容は2008年度現在となります。